「くだもの」は“ビタミンが豊富”という理由で、 食欲の無い時や毎朝食べると良い等と推奨される事が多くなりましたが、 本当に体に良いのでしょうか?
基本的にはその地域・その季節に取れる食物は、その場・その季節に合った性質を持っています。
特にここで「トロピカルフルーツ」を考えてみると、暑い地方で採れるくだものは、「冷やす作用」を持っているので、食べると胃腸はもとより体全体を冷やす傾向に作用します。
体が冷えると体調が悪くなる場合の方が格段に多いですし、 また体調が悪い時は冷やしてはいけない場合の方が多いので、いくら「ビタミンが豊富」といっても、体が冷えて悪くなってしまっては元も子もありません。
では「スイカは?」と良く聞かれますが、自然界を考えると冷蔵庫が計算に入っていませんので、 夏に常温もしくは井戸水で冷やして食べる程度であれば、火照った体を冷やす作用をしてくれますので良いのではないかと思っています。
こうして考えると寒い時期は寒い時・寒い地方で摂れるくだものならば良いと思って頂くと判断が容易になると思います。
個人的には「リンゴ」や「みかん」しか思いつきませんが、「みかん」も食べ過ぎ注意です。
余談ですが、「にがうり」の「苦味」も「冷やす」作用をしますので、寒い地方にお住まいの場合は「にがうり」の採りすぎにも注意しましょう。